
<ケンジ>
私は弟がいて、カミさんにはお兄さんがいます。
一人っ子だとかわいそう、そう思って兄弟(兄妹)をつくるんでしょうね。
その気持ち、よぉーくわかりました。
「マロン一匹だとかわいそうだね」「やっぱり姉妹がほしいよね」
マロンをわが家に迎えてから4か月が経ったころから、
私とカミさんの間で、こういう会話が繰り返し行われるようになったのです。
もちろん、マロンのいじけ癖を直そう、直したいという気持ちが強かったのも事実。
遊び相手がいさえすれば、いじ犬が直るだろうと...。
しかしこれは、大きな間違いだったのです。
マロンの遊び相手に選んだのは、活発で遊び好きな犬種として知られているトイ・プードル。
トイ・プードルの標準的な大きさは、マルチーズとそう変わらないため、
よい遊び相手になってくれるはず、と私もカミさんも考えたわけです。
カミさんが、マルチーズの次にトイ・プードルが好き、という理由もありましたが。
ちなみに私はといえば、マロンたちを飼う前は、シェットランド・シープドック、
ポメラニアン、柴犬が好きでした。いまはずいぶん違いますけど。
しかし、同じ日本人でも体格が小さい人もいれば大きい人もいるように、
たとえトイ・プードルであっても、大きくなる子もいます。それがモカだったのです。
カミさんは、あらかじめ決めていました。妹にはアプリコットのトイ・プードルを飼うと。
インターネットを使って、ペットショップの子犬一覧をチェック。
そこでお目当ての子、モカを見つけて2人で迎えにいったわけです。
ちなみにモカという名前は、帰り道にカミさんと話し合って決めました。
ところがモカが成長するにしたがって、私とカミさんは首をかしげるようになったのです。
「トイ・プードルって、こんなにでかかったっけ?」
トイ・プードルの標準的な大きさをはるかに超え、モカはどんどん大きくなっていきました。
そしてある日、メジャーで測ってみると、体長は40cm、体高は32cm。
ジャパンケンネルクラブの基準では、スタンダード・プードルは体高45~60cm、
ミディアム・プードルは体高38~45cm、ミニチュア・プードルは体高28~38cm、
そしてトイ・プードルは体高28cm以下。そう、体高32cmというのは、
トイ・プードルの1つ上、ミニチュア・プードルの大きさなのです。
このため体が大きいモカがマロンを追い回すと、マロンが家中を逃げまどい、
さらにいじける。そしてマロンがいじけると、モカがつまらなくなっていじける。
そう、いじ犬の悪循環に陥ってしまったのです。
この悪循環を断ち切ろうと、後に最終兵器を投入するわけですが......。







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