
<ケンジ>
マロンとモカが甘いものに目がないことは、第7話で説明したとおりです。
ただ、マロンとモカは微妙に好みが違っていて、
たとえば、マロンはバナナが大好きですが(というか、マロンが嫌いなものはありません)、
モカはバナナが嫌いで、差しだしてもそっぽ向いて去ってしまいます。
とはいえ、基本的に甘いものは大好き!
おやつがもらえるドックカフェに何度も繰り返し足を運ぶと、その店を覚えてしまいます。
さてこれは、近所の散歩コースにあったベーグル屋の話です。
このベーグル屋がおいしくて、私とカミさんは連れ立ってよく行っていました。
ところがなぜか、営業日でも店が閉まっていることが続くようになり、
カミさんとおかしいなぁと話していたところ、ある日、扉に閉店の札が。
2人の憩いの場であったので、かなりショックを受けました。
しかし、マロンとモカには、閉店したことなんてわかりません。
いつも店の前を通るとおかしを食べに寄るだけに、素通りすることに納得できない様子。
閉店の札がかかった扉に近寄って、足を必死にふんばって動こうとしないのです。
そのたびに「マロン、モカ、もう食べられないんだよ!」と諭すわけですが、
そんなことはわからないので、強引に引きずるまで必死の抵抗を続けます。
特に意地汚いマロンの抵抗ときたら、なさけないほど激しいもの。
「しょうがないなぁ」「しょうがないねぇ」といって引きずり帰るわけです。
まぁ、ベーグル屋に未練があるのは、私もカミさんも同じなんですけどね。







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