
<ケンジ>
あるべきところになかったり、
ないべきところにあったりすると、誰でも動揺しますよね。
そう、恐ろしいほど動揺しました。あの夜は......。
夜、目が覚めてトイレに行き、ふとんに戻って
寝なおそうとしたときのこと。
左足を横に動かすと、左ふくらはぎになにかあたるものが。
いや、あたるという表現は正しくありません。
なにかこう、粘土遊びをしたときのような、
弾力性のある感触が左ふくらはぎに伝わったのです。
「粘土? なんで粘土が? でも、肉球じゃないし......」
その瞬間、私の頭の中にあまりに恐ろしいイメージが。
「まさか、いや、でも、この感触はほかに......」
そしてふとんをバサッを開けた瞬間、心で大絶叫。
目をおおう惨劇。敷ぶとんのカバーは、まっ茶色にそまり、
いたるところにうんちをこねった残骸が......。
そしてトレーナーにもうんちあとが。
<続く>







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